2020/01/18 (土)
大阪で機械設計の会社を経営している、 株式会社エムディエイシステム です。
自動組立機、検査装置から、配管・プラントまで機械設計ならご用命ください。以下にＨＰリンクしています。
重量計算のやり方を書きますが、やり方としてはごく単純に体積を求めてそれに比重を掛けるだけなのですが、計算するものの形状がややこしいものになると、CADで面積を求めてから計算することが多々あります。
計算式は弊社社内でもいろいろ流派のようなものがあって、結局は体積を求めるので答えは同じですが、一例として、私のやり方は
縦（メートル）×横（メートル）×厚み（ミリメートル）×7.85（鉄の場合）
これは、鉄板などを多用する職種の仕事をしていた人に教えてもらったやり方で、
1メートル四方の厚み１mmの鉄板が7.85kgだよという計算です。
厚みだけmmで後はメートルで計算するので、単位変換に注意が必要ですが、比重が7.85と単純なので計算しやすいと思ってます
1m*1m*10mm*7.85= 78.5 kg
他の人は
縦（センチメートル）×横（センチメートル）×厚み（センチメートル）×0.00785（比重） 100cm*100cm*1cm*0.00785= 78.5 kg
というやり方
縦（ミリメートル）×横（ミリメートル）×厚み（ミリメートル）×0.00000785（比重） 1000mm*1000mm*10mm*0.00000785= 78.5 kg
どれが正解というものは無いですが、自分に合った間違いの少ない方法でやってください。
縦横厚み全部メートルで計算しても、比重を785にすればOKです。
要するに体積に比重を掛ければ重さが出るよという話です。
部品図を書いた後で重量計算をすると抜けている寸法も発見できます。
CADで面積を測ってから重量にする場合は、CADの面積の計算結果にもよりますが、
面積が平方ミリで出ることが多いともいます。そこに厚みをミリで入れて0.00000785を掛けるとややこしい形状でも重量は出ます。
最近のCADには重量計算のコマンドが付いていることも多いです。
そもそも、3DCADだと、材質を入れるだけで重量計算をすることも無くなってきました。
しかし、お客様のところに打ち合わせに行ったときなど、大きさを聞いてパパっと電卓を叩いて
～kgですねぇとか言う場面が結構ありますので、手計算は覚えておいて損はないです。
結局仕事中に重量計算をする場面では、エクセルで作った重量計算の計算書を使うので手計算はあまりしないですけど。
下に各材料別の比重を載せてます。比重なので、水との対比です。
水 １㎤で１g です。 計算する単位で比重も変更する必要があります。
軟鋼・・・7.85 g/㎤
アルミニウム・・・2.7g/㎤
MCナイロン(MC901)・・・1.16g/㎤
SUS304・・・8.0g/㎤