機械設計の魅力

2020/01/18 (土)

先日、弊社で求人を検討するにあたって、機械設計の魅力について考えていました。
軽くネットで検索してみたら、機械設計無くなる?
みたいな心配をしている人たちが居るようです。

それに関して色々な意見を述べている方もいるのがわかりました。
なぜ?機械設計が無くなるような心配をしているのかと言うと、
AIに取って替わられるだろうとの
有識者の意見がありまして、そこから不安が発生しているようです。

弊社で機械の設計を長年やってきた、多少偏った意見かもしれませんが、AIが出来る
仕事は限られていると思っています。出来たとしても現在発展途上国に取られてしまった
考えなくても出来る簡単な伸ばし・縮みの仕事ぐらいだと思います。
そのような仕事なら、もう既に海外に取られている訳で、国内には影響無いように思います。
それと、ユニット化したパターン性のある機械だと、AIで処理しても出来ると思います。

しかし、現状国内で仕事をしている限り、弊社で行っている設計業務は、
場所のレイアウトも毎回違うし、機構も毎回考えないとワーク違いで、
過去にやった仕事の使いまわしが出来ないとかが有って、
前回と同じとお客様に言われても、やはり違いが出てきます。
そこにAIが入り込む余地があるのだろうかと、私は思います。

少なくともロボットが自律で動き回って、人並みに生活出来るようになっても、
新しい事を生み出すことが出来るのかという疑問があります。
AIに関しては勉強不足な点が多々あると思いますが、私の意見です。

AIとまでは行かなくても、CADの機能は、年々良くなってきています。
自動寸法なるものが、何年も前からあるのですが、まだまだ使えないです。
まだ、端から1個ずつ寸法を入れてくれるだけです。 (弊社所有のものでは)

これが発展して自動でバラシが出来るようになっても、組立図は人の手で書かないと
無理と思います。さらに、組立図も完璧なものを書かないと、
自動ではバラシが出来ないと思います。
例を言うと、普通は、上の部品と下の部品をボルトで縫い付けるのですが、
検討中とか、お客様承認が下りるまでにはボルト穴やタップは書かない事がよくあります。
要は時間が無いので書けない、変更になるかもしれないから、
完璧にするより認可をもらうことを優先するなどの理由が主です。
ですので、バラシの段階で穴などを追加しながら図面化することが弊社ではほとんどです。

そもそも、ロボットも機械ですので、ロボットを作る機械も機械設計しなければ作れないですね。
機械のすそ野は広くて、いろいろな知識がないと難しい点も多いですが、自分が設計した機械が動いて
お客様が満足してくれると、設計者として誇らしく思います。
機械設計の魅力について書こうと思ったのですが、長文になったのでまた今度にします。